1960年代の南部を舞台に、
白人家庭で働く黒人メイドと、その不平等さに疑問を持つ白人女性を主人公とした作品。
ありがちなコメディーではなく、リアルな流れにもかかわらず、スカッと感はありますし、
当時の暮らしぶりや、内装・服装も鮮やかに再現されていて、
映画としても、見ごたえ十分です。
わたしにとって、映画一本一本は、自分の「過去生」なんだろうなぁと思っているところがあり、
目に映る作品は、今、向き合うべき一本で、
どんな作品からも学ぶところがあって、無駄な一本はないのですが、
今回は、ど真ん中に入ってきた感じ。多くのことが浮き彫りになりました。
白人・黒人にとどまらず、女性であること、
物言えない立場、社会的背景から自分らしく生きることの困難さなど、
・真実を口にすることへの恐れ、
・ハウスメイドの仕事(主婦の仕事)に壁を感じながらも、チャレンジしようとしている訳や
・娘のオムツを1日24回も、替えていた行動・・・
・今まで見えていなかった、幼少期の祖母・母・わたしの三角関係や、
・母の口から、本当はかけて欲しかった「言葉」など・・・・
登場人物ひとりひとりに自分が重なり、それぞれの立場になりきることによって、
体感できることが多かったなぁと。
そして、
確かにわたしは、白の立場も、黒の立場もやってきたんだと認められたし、
濁すことなく、真実を知ることが、本当の意味で人を持ち上げるということも、感じました。
ラストのエンディングの歌も、ぐっと来ました。
「わたしが勝利の証だ」 という歌詞が・・・とくに。
なぜ、昔から「ゴスペル」にこころが沿うのか・・・
ブラック時代、「hold on」の生活を回していくには、歌うしかなかったし、
歌うことは、自分そしてなにより仲間を励ます行為だったんだと・・・
また、久しぶりに腹の底から歌いたくなりましたよ♪
Youtubeでその主題歌UPされていましたので、よかったら・・・
http://www.youtube.com/watch?v=XwI4zsNteU8
メアリー・J・ブライジ「THE LIVING PROOF」~映画「The Help」より
そうそう、映画の中で出てきた「フライドチキン」がおいしそうで・・・
帰りに、Cafeに寄って、思わず「グリルド・チキン」を食べてきました!
わたしの「チキン好き」も彼らの手料理の温かい記憶からきているのかも・・・知れませんね(笑)
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