
『鳩子、お前の心がまっすぐなら 自然と筆は動く…それが代書屋だ』
久しぶりに心打たれるドラマに出逢ってしまった。3話目の再放送で出くわした私は、見逃した1話、2話をNHKオンデマンドで買って見入ったほどだ
どの話にもドラマがこもっていて、グッとくるものがあるのだが…
最初に見た3話目、主人公鳩子が男爵(と呼ばれている依頼主)のあり方に重なって代書するシーンの美しさには…涙が止まらなかった
その人に成り代わって手紙を書く「代書屋」…これもわたしから言わせると「チャネリング」そのものだったから…
毛筆、活版印刷、万年筆…と、手紙を書く道具の選定から筆跡まで、依頼者によってみごとなまでに全くの別人のものとなる
それは、先代である祖母からの鍛錬、幼いころに身につけた技術に裏打ちされた 鳩子ならではの表現ではあったけれど…
鳩子は鳩子の、人は人の、その人生で身につけた全てを使って 向き合った人が外に表しきれない想いを果たす行為は、何にしても美しい
誰しも「神がかる瞬間」がある。それは、日常の中のほんの一瞬の「集中した時間」にすぎない
「自分の身体に人の想いを重ねる…」
それはいつも…静けさと穏やかさの中でまっすぐ決意が灯る時に起こるものであると、この物語は見せてくれている
多くの人が「チャネリング」などという言い方をせずとも、既に日常の中で「美しい時間」を刻んでいることを思い出させてくれる…。
今日、金曜日は4話目が放送される
その人がその人らしく発光している様を目に映すことは、ドラマであれ、日常であれ、わたしにとっては「ごちそう」にちがいなく…
ささやかながら、GW中に拾った「美しい時間」にほくほくが止まらない(笑)

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